2017年02月13日

ハーフソールしてみよう!

 ヤフオクで格安に手に入れた新品同様の黒いキャップトゥ(ストレートチップ)のオックスフォード(内羽式)。エレガントな長めのトゥボックス、ブレークスティッチ(マッケイ)製法のレザーソールです。ただ、格好良い反面、あまり実用的ではありません。

 そこで、今回は、靴底の耐久性を上げ、雨でも滑らないようにするために、靴底にゴム製のハーフソール(半貼)を取り付けてみることにしました。
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(実用には上品過ぎるかな・・。)



1 材料・道具
 使用するのは、近所のホームセンターで買ったハーフソールです。その他に用意するものは、次のとおり。

・ゴム系接着剤
・硬い筆
・マスキングテープ
・細マジック
・紙やすり(粗目)
・ゴム槌か金槌
・カッター
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(ハーフソール用のゴム板。接着剤はコニシのG17がおすすめ。)



2 工程
(1) 目印をつける
 靴底にハーフソールをあてて、完成形をイメージしながら、マスキングテープとマジックで目印をつけます。当たり前ですが、大事な作業です。
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(マスキングテープで、張る位置を決める。)
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(ハーフソール側にも目印を。)


(2) 下地処理(足付け)
 ハーフソールを張る部分の靴底を、粗目(80〜120番くらい)の紙やすりを使って削ります。これは、表面積を増やすことによって、接着剤の食い付きをよくするためです。仕上がりの良し悪しは、8割方この作業で決まりますので、じっくり時間をかけて削ります。特に端の部分は剥がれやすいので、丁寧に表面を削っておきます。

 削った表面は、消毒用アルコールなどで拭いて、削りカスを残さないようにします。水拭きしても構いませんが、その場合には、次の工程に入る前に十分乾燥させる必要があります。

 また、ハーフソールの接着面がツルツルしている場合には、そちらも紙やすりで同様に処理しておく必要があります。今回使用したハーフソールの接着面は、もともとザラザラしていたので、そのまま、紙やすりをかけずに使用しました。
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(接着剤を塗る部分の下地処理が成功の鍵。)


(3) 接着
 接着剤は、靴底の側にも、ハーフソールの側にも、塗ります。

 接着剤を延ばすときには、中心から外側に向かって延ばしていきます。このとき、硬目の筆(なければ、使い古しの歯ブラシでも可)を使うと、接着剤を薄く均一に延ばすことができます。
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(薄く均一に接着剤を延ばす。淵付近を丁寧に作業。)

 接着剤を塗り終わったら、そのまま、15〜30分程度放置して、接着剤中の溶剤を飛ばし(揮発させ)ます。注意すべきは、接着剤を塗って直ぐにハーフソールを貼り付けてはいけないということです。接着剤の表面が、指で触ってもくっつかなくなる程度まで乾燥させてから貼り付けるのが正しい使用方法です。
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(15分〜30分程度乾燥させます。すぐ貼り合わせたらダメです。)

 ハーフソールを貼りあわせたら、ゴム槌でたたいて、靴底に圧着します。専用の金台があればそれを使うに越したことはありません。接着剤の間に入った空気を残らず追い出すつもりで根気良くたたき続けます。
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(位置を合わせて貼り合わせる。)
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(最初は指で押して圧力をかけ・・。)
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(ゴム槌でしつこくたたいて圧着。)
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(専用の金台は、一家に一台?)


(4) 仕上げ
 圧着後、2〜3時間経過してから、ハーフソールの余分なゴムを、カッターで切り取ります。カッターの刃をスムーズに動かすのがコツです。刃を途中で止めたり、上下前後に動かしたりすると、切り口(靴底のコバになる)が乱れてしまいます。切り口が乱れてしまった時は、後から紙やすりで修正する必要があります。
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(コバ(小端)からはみ出た余分なゴムをカッターで切り取ります。)

 今回は、ハーフソールの剥がれ防止をかねて、真鍮製の飾り釘を打ってみました。ついでに、踵にも、ささやかな磨耗対策として飾り釘を打ってみました。我ながら、美しい仕上がりだと思います。
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(控えめな飾り釘が美しい!)
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(上から見ただけでは、ハーフソールを貼ったことは分かりません。)
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(近くから見ても、コバが綺麗に仕上がりました。)



 履きおろす前にこのような処置をしておくと、靴の寿命を飛躍的に伸ばすことができます。ハーフソールが磨り減ったら、何度でもハーフソールだけ張り替えることが可能です。つまり、アッパー(甲革)を綺麗な状態に維持してさえいれば、10年でも20年でも同じ靴を使い続けることができるというわけです。

 これに対して、ブレークスティッチで接合された靴底自体が磨り減ってしまったら、ほとんどの場合、買い換えざるを得ないでしょう。もったいない話です。


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2017.03.12追記
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(スエードのチェルシーブーツもハーフソール)

 レザーソールとヒールがやや擦り減っていたチェルシーブーツを補修しました。こちらもハーフソール。ヒールは、トップリフト交換にはまだ早いので、セメダイン社の「シューズドクター」での応急処置です。

 これらは、丁寧にやりさえすれば、素人でも綺麗に仕上げることのできる作業です。毎日のように使うものは、靴に限らず、自分で手入れするのが良いですね。

 


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posted by 司法書士 前田 at 06:31| Comment(0) | 日記