2015年04月22日

安い自転車に感謝を込めて・・(組立編1)

 今回から、化粧直しの終わったフレームに各パーツを組付けていく作業を行います。シングルスピードの自転車なので、変速装置の組付けに関しては扱いません。

 最初に行うのは、ヘッドセットの組付け作業です。


1. 専用工具が必要
 ヘッドセットの組付けは、各工程で専用工具を使用します。しかし、自転車屋さんでもない限り、一生のうち数回しか使わないような工具をわざわざ購入するメリットはありません。そこで、素人としては、工具を自作してみるのも面白いと思います。ルールはありませんので、ネット等で調べながら工夫してみてください。
1.JPG
(左から、ヘッドワン圧入工具、下玉押し圧入工具、スターナット・セッター、ゴム槌です。)

2. スター(ファングル)ナットの打ち込み
 今回は、フォークコラム(ステアラーとも)の中に、十分に継続使用可能なスターナット(アンカーとも)があるので、工程のみ紹介します。

 スターナットは、一旦打ち込まれると、爪がコラムの内壁に食いついて引き抜けないような構造になっています。よって、古いスターナットを取り外す必要があるときには、長い鉄棒などを介して、スターナットをコラムの反対側(下側)まで打ち抜く必要があります。
2.JPG
(スターナット。コラムの中に打ち込みます。)

 新しいスターナットを打ち込むためには、スターナット・セッターという補助具を使います。専用工具を使わずに、鉄棒等を介して打込むことも可能ですが、失敗する(斜めに打ち込まれてしまう)確率が非常に高いので、お勧めしません。
3.JPG
(スターナットを工具にセット。)
4.JPG
(専用工具を使うと、容易に真っ直ぐ打ち込むことが出来ます。)


3. 下玉押しの圧入
 下玉押し(クラウンレースとも)は、本来はベアリング球を玉受け(カップ、ヘッドワン=椀とも)との間で挟み込み、ボールの転がる道になるべき部品です。しかし、現在主流のシールドベアリングの場合には、玉押しも玉受けもベアリング・ユニットの位置を固定する役割しかありません。よって、下玉押しにも、ボールベアリングを用いる場合ほどの精度及び強度が要求されているわけではなく、圧入しなくてもよいように「割り」の入ったものも存在します。

 今回用いる下玉押しは、「割り」の入ったものなので、圧入の必要はありません。よって、工程のみ紹介します。
7.JPG
(「割り」が入ったタイプは、圧入不要。)

 フォークコラムの下部は、若干径が太くなっているので、ここに下玉押しを圧入します。下玉押しの内径は、太くなったコラムの外径よりほんの少しだけ小さいため、圧入にはかなり苦労することがあります。
5.JPG
(グリスを塗ってから、コラムに下玉押しを通します。)
6.JPG
(塩ビパイプを利用して作った圧入工具で、バコバコと叩いて圧入。)
8.JPG
(このような状態になったら完成。)

 圧入の際には、金属同士の接触部分にグリスを塗ることをお忘れなく。


4. 玉受け(ヘッドワン=椀とも)の圧入
 玉受けは、上側か下側かどちらか一方ずつを、専用工具で締め付けてヘッドチューブに押し込んでいきます。
10.JPG
(片方ずつ、圧入工具で締め込みます。)

 自作工具を使った場合には、ヘッドチューブに対して玉受けが斜めに入ってしまうことがあります。したがって、この作業は、玉受けが真っ直ぐ圧入されているかを常に確認しながら、ゆっくりと進めていくべきものです。ちょっとでも斜めに入っていきそうになったら、圧入工具を緩めて、調整後に再び締め付ける、といったように作業を進めます。
11.JPG
(玉受けが斜めに入らないように注意して、慎重に作業を進めます。)

 圧入する順序は、上側からでも、下側からでも構いません。但し、上下同時に圧入してはいけません。そんなことをすれば、多分失敗します。玉受けが斜めに圧入されれば、玉受け自体はおろか、フレームまで損傷する危険があります。

 圧入という作業は、部品に対して過大な負担をかける行為です。事前に、作業工程と起こりうる事態とを十分にシミュレーションしてから作業に臨みましょう。
12.JPG
(完成。圧入は、パーツに大きなストレスを掛ける作業です。)

 圧入の際には、玉押しでも、玉受けでも、金属同士の接触部分には必ずグリスを塗ることをお忘れなく。


5. ホイール等装着
 メンテナンススタンドがないので、ボトムブラケットを装着する前に、作業性を考慮して、自転車を自立させなければなりません。

 先ずは、ヘッドセットとフロントフォークをフレームに装着します。装着する際には、各部にグリスを塗っておきます。シールドベアリングなので、グリスは潤滑のためというよりは、防水や防錆のために使います。ステムのクランプも仮締めしておきます。

 次に、前後のホイールをつけます。しかし、後でチェーンラインを調整する必要があるので、後ホイールのスプロケット(コグとも)は適当な位置にして、フィキシングボルトは仮締めしておくだけにします。
14.JPG
(なんか、自転車らしい形になりました。メンテスタンド無しでも、作業できます。)



 自転車の形になったところで、ハンドルを左右に動かしてみましたが、とてもスムーズな動きです。今回交換したヘッドセットは、ARCという台湾メーカーの製品ですが、1600円とは思えない出来の良さです。
9.JPG
(クリスキングには遠く及ばないけど、必要にして十分。)

では、また・・。


ルノー(RENAULT) PLATINUM MACH8 AL209 シルバー アルミフレーム 20インチ 超軽量折りたたみ 驚異の8.9kg SHIMANO ALTUS 9段変速 11298-0999

新品価格
¥71,600から
(2019/7/10 15:21時点)








posted by 司法書士 前田 at 09:04| Comment(0) | 自転車
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: