2017年09月11日

コースターブレーキの整備(クラッチ滑りの原因は?)前編

前回tern link uno のコースターブレーキをちゃんと整備してから2年以上経過しましたが、踏み出しの初期に「クラッチが滑る」現象が出るようになりました。そこで、今回は診断がてら、久しぶりにコースターブレーキを分解してみることにしました。


1 なぜクラッチが滑るのか?
コースターブレーキとは、リアハブの中にクラッチとブレーキが一体になった構造をしています。下図を見ながら説明しましょう。
コースターブレーキ図.png

駆動と制動をコントロールする最初の部品はコグ(紫〇)です。コグは、ドライバー(青〇)に固定されています。ペダルを正回転で踏みこむと、ドライバーの先端に切られた粗ねじがクラッチコーン(赤〇)を右にスライドさせ、ハブシェル(緑〇)をコグと一体化(clutch)させ回転させるという仕組みです。

これに対して、ペダルを逆回転に踏み込むと、ドライバーがクラッチコーンを左にスライドさせ、ブレーキシュー(黄〇)を押し広げて制動するのです。昔のオートバイのドラムブレーキと似た構造です。ドラムに相当するのがハブシェルです。

ペダルに対して正回転も逆回転も力を掛けないと、クラッチコーンの中に仕組まれたスプリングによって、クラッチコーンが右にも左にも寄らない状態(=惰性でホイールが空転する状態)になります。

さて、ペダルの踏み出しの際にクラッチが滑ったようになるというのは、クラッチコーンが右にスライドするのがワンテンポ遅れる、又はクラッチ部分が摩耗しすぎて本当に滑っているということです。その理由として思いつくのは、グリスの劣化、クラッチコーンのハブシェルとの接触部の摩耗、そしてスプリングの不良でしょう。


2 分解・洗浄とグリスアップした結果は?
手許に交換部品がないので、今回は、グリスを入れ替えて様子を見るだけにしました。一番安上がりな方法です。というより、各部品の摩耗がどの程度なら交換すべきなのかといった基本的情報もないので、手っ取り早い方法から試行錯誤していくわけです。
01.JPG
(たまに整備すると自転車がいかに汚れているか実感)
03.JPG
(リアハブの中にクラッチとブレーキの仕組みが詰まっています)
02.JPG
(ワッシャーとかベアリングとか取付順序に気をつけて)

使用するウレアグリスはクリーム色ですが、流石に2年以上ほぼ毎日使っている自転車なので、古いグリスは汚れて真っ黒です。滑らかさも大分低下しています。
04.JPG
(真っ黒)
05.JPG
(ハブシェルもきれいにします)

新しいグリスに入れ替えて、ちょっと試運転してみましたが、クラッチの滑りもなく、完全に調子が戻ったようでした。どうやら、異物が混ざって劣化したグリスがクラッチコーンの動きを妨げていたのが不調の一番の原因だったようだと一旦は結論づけました。
06.JPG
(きれいなグリスを詰め直して一応完成)

ところが、1週間くらい運用を続けてみると、以前ほど酷くないにせよ、踏み出しの滑りが若干は残っているように感じます。と言っても、日々使用するぶんには、さして大きな支障ではありません。次に整備する際に、部品交換もしてみることにします。多分、1年以上先だと思いますが。

image1.JPG
(少し涼しくなって、自転車には絶好の季節)



2017年9月30日追記:
このように、一応は直ったかと思って、link uno を毎日通勤にチョイ乗りにと使い続けていたのですが、やはり漕ぎ出しの「ニュルッ」とクラッチが滑る症状が完全には無くなりません。そこで、後編に続く・・。


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タグ:自転車整備
posted by 司法書士 前田 at 16:03| Comment(0) | 自転車
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