2018年04月17日

「ひとにお金を貸してはいけない。」の意味

友人や知人からお金を貸してくれと頼まれたとき、義理人情のためか親切心のためか、深く考えずに貸してしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、そんな親切が後のトラブルを引き起こしてしまうのは珍しいことではありません。そこで、今回は、ひとにお金を貸す際の注意点について考えてみましょう。
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1 なぜ「その人」はあなたのところにやって来たのか?
借金をするとき、普通ならば、銀行、クレジットカード、消費者金融を利用することを思いつくでしょう。その他に、借金の使いみちによっては、学生支援機構(奨学金)や社会福祉協議会(生活資金等)のような機関から低利での融資を受けることもできます。

それならば、なぜ「その人」は、上記のような機関にではなく、あなたに借金を申し込んできたのでしょうか?その理由は、大抵、次のア・イのどちらかでしょう。

ア 既に支払能力を超える借金がある
既にカードローンやカードキャッシングの融資枠を超えるほどの借金をしてしまって、普通の方法でこれ以上借金することができないような人は、その場しのぎで、友人や知人から借金することがあります。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、借金癖のある人にお金を貸しても、まともな返済を期待できません。あとで嫌な思いをしたくないのであれば、お金を貸すのはきっぱりと断りましょう。


イ はじめから返すつもりがない
借金しようとするときに、「うまい話」をする人にも注意すべきです。例えば、「アフリカの希少金属鉱山に投資したら儲かるので、3倍にして返すからお金を貸してくれ。」というようなものです。

しかし、本当に「うまい話」というのは、普通の人のところには決して巡って来ないものです。万が一その「うまい話」が本当ならば、他人になど話さずに、一人でこっそり儲けるのが道理です。つまり、「うまい話」をする人というのは、大抵は詐欺師か悪徳商売人です。


上記ア・イに当てはまらないケースもあるかもしれません。もちろん、私も、他人からお金を借りようとする人を、借金癖のある人か詐欺師のどちらかだとか決めつけるつもりはありません。ただし、当てはまらないケースについても、慎重に判断してください。



2 大切な相手に借金を申し込むか?
あなたがお金を貸すかどうかを悩む理由は、借金を申し込んできた「その人」を、大切に思う心があるからかもしれません。では、逆に、あなたなら、自分の大切な人に対して、借金を申し込むでしょうか?

正しい答えは「否」です。正常な精神の持ち主なら、大切な人を、お金のことであれ、他のことであれ、困らせるようなことをしないものです。つまり、「その人」があなたに借金を申し込んできたということは、@「その人」はあなたを大切に思っていない、又はA「その人」は正常な精神の持ち主ではない、ということを意味するのかもしれません。

もちろん、正常な精神の持ち主が大切な相手に対して借金を申し込むということも、あり得ないわけではないでしょう。ただし、非常に稀なことですので、慎重に判断してください。



3 貸すのではなく、あげることはできるか?
あなたが人並外れて気前がよく、かつそれだけの十分な資力があるのであれば、「その人」にお金を貸してあげても良いのかも知れません。あなたにとって、返済してもらえるかどうかという問題はさほど重要ではないのでしょうから。



4 本当に「その人」のためになるのか?
あなたがお金を貸せば、「その人」の目の前の問題は解決するのかもしれません。しかし、「その人」の根本的な問題の解決は遠ざかってしまうだけということが往々にしてあります。

頼まれたとおりにお金を貸すことが本当に「その人」のためになるのか、慎重に判断してください。
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今回は、当たり前のことばかりを書きました。貸し借りに限らず、お金のトラブルのほとんどは、その「当たり前」で防ぐことができるからです。



posted by 司法書士 前田 at 13:03| Comment(0) | 金銭トラブル
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