2018年09月01日

機械式(メカニカル)ディスクブレーキのローター大径化


2018年9月1日、雨、絶好の整備日和です。

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(160mm小径ローター。このままでも十分効くが・・。)


マウンテンバイクの一台をトリックライディング用にデビューさせるために、ブレーキを強化しようと思いたちました。トリックライディングでは、指一本でブレーキをフルロックさせなくてはなりません。

効果的な方法の一つは、ブレーキローターの大径化です。支点(ハブ)と力点(ローター周)の距離を大きくすれば、テコの原理によって、強力なストッピングパワーが得られるというわけです。

もちろん、ワイヤー引きのブレーキを強化するためには、ローターの大径化だけでは片手落ちです。しかし、それについては、また別の機会にやりたいと思います。今回は、一番安易な部分だけします。

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(203mm大径ローターと、それに合わせたアダプター。ブレーキパッドも、レジンからメタル成分を多く含んだものへと変更。)

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(160mmと203mmのローター。大きさの違いは一目瞭然。)


先ず、前輪から。

ホイールとブレーキキャリパーを外します。ブレーキキャリパーは、黒い煤(すす)で汚れているため、丁寧に清掃します。ただし、室内で作業しているので、アルコール等で拭くだけで、パーツクリーナーは使いません。

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(キャリパーを取り外す。)

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(新品パッド(左)と使用済パッド(右)。ブレーキ材が半分磨耗したら交換すべき。)

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(ペーパータオルにアルコールをつけてパーツを清掃。真っ黒。)


このマウンテンバイクは、前後とも一昔前主流だったインターナショナル(IS)マウントと呼ばれるブレーキ台座の形式です。台座形式、ローター径、前後の違いによって、専用のアダプターが存在します。

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(ISマウントとアダプター。)


ローターの固定方法は、ハブの形式により決まります。ここでは、前後とも6穴をボルトで固定する方式です。ボルトには、緩みと焼付きを防止するため、中強度のネジ止め剤を塗布します。ネジを完全に固定する前に、ローターを回転方向と逆に捻(ひね)っておくのが豆知識です。ボルトと穴とのガタを防止するためです。

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(ブレーキ周りにネジ止め剤は必須。)

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(回転方向と逆にローターを捻ってからネジを完全固定する。)

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(多数のボルトを固定する際には、星型パターンで徐々に締めこんでいく。機材の破損を防止するため。)


ブレーキ装置を一応取り付けたら、調整です。

まず、マウントボルトは完全に固定せず、キャリパーが左右に動ける状態にしておきます。また、ブレーキワイヤーの張りを微調整するためのアジャストボルト2箇所は、一番締めこんだ状態(ワイヤーが一番伸びている状態)にしておきます。調整の準備です。

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(マウントボルト(オレンジ→)は緩めておく。キャリパー側のアジャストボルト(白〇)は、一番締めこんだ状態にしておく。)

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(レバー側のアジャストボルト(白〇)も、一番締めこんだ状態にしておく。)


機械式ディスクブレーキ調整の第一歩は、パッド位置調整ボルトを、可能な限り奥まで締め込むことです。すこしブレーキを引きずりながら、ホイールが回転する程度のところまで締め込みます。

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(パッド位置調整ボルトをできる限り奥まで締め込む。)


次に、ブレーキアーム(シマノのキャリパーでは、「アーム」形状ではないが。)を5〜10mm程度押し上げ( preloading プリロード)た位置で、ワイヤーを固定します。ワイヤの遊びを適正化するのです。プリロード量は、パッドやローターの磨耗の程度と関係しています。今回はどちらも新品なので、5mm程度しか押し上げませんでした。

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(ブレーキアームをプリロードする。)


ブレーキレバーを強く握ったまま、キャリパーのマウントボルトを本締めします。さらに、パッド位置調整ボルトを、2〜3ノッチ戻します。これで、ローターが2枚のブレーキパッドの丁度中間に位置するはずです。

もし、ここでもブレーキに引きずりがある場合、もう一度マウントボルトを緩めて、調整をやり直します。何度か失敗すれば、コツと理屈が分かるでしょう。

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(ブレーキレバーを握って、マウントボルトを本締め。)

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(パッド位置調整ボルトを2〜3ノッチ戻す。上手く行けば、これで調整完了。)


前ブレーキが終わってから、後ブレーキも同じように部品交換と調整を行いました。ただ、後ろブレーキはワイヤーが長い(ゆえに、ワイヤー・アウターの伸び・歪みの影響が大きい)ため、前ブレーキよりもシビアな調整が必要です。今回は、ワイヤーを一旦抜いて清掃しました。

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(ワイヤーの汚れを拭き取る。)

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(アウター内の堆積物を、スプレー潤滑剤で流し出す。)

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(完成。ローターが迫力満点。)

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(プレイバイクとしての出番も近い。)


私は、20インチの初心者用トライアルバイクも所有していますが、ギア比が低すぎるのと、サドルが無いのとで、練習場所まで自走していくのが億劫でした。結局、ほとんどトライアルの練習はしていません。

この26インチのマウンテンバイクは、もともとプレイバイク的な目的で組んだものでしたが、最近は、舗装路の山登りにしか使用していませんでした。しかし、これならば、人気の無い公園まで自走して行って、サドルと空気圧を下げて練習するのも苦ではないでしょう。

目指せ、マーティン・アシュトン・・・気分だけ。


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(ケーブル引きのブレーキの調整のキモは実はワイヤー。)





posted by 司法書士 前田 at 21:46| Comment(0) | 自転車
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