自転車でいつもの峠道を登っていると、チェーンからジャリジャリという感触が伝わってきました。そろそろメンテナンス時期です。
(チェーンのメンテナンスは大事・・が、汚れるし、面倒くさい。)
私は、チェーンのメンテナンス回数を減らすために潤滑剤としてワックス(=蝋)を使っています。ワックスは、オイル系の潤滑剤に比べて、滞留性があり汚れにくいという利点があるからです。もちろん、欠点もあります。施工が面倒だし、チェーンが動く際の雑音もやや大きくなります。
今回は、以前にも紹介したことのある簡単なワックスの施工をまたやってみましょう。
(チェーンを外すついでにドライブトレイン全体を掃除すべし。)
ワックスを施工するためには、まずチェーンを徹底的に洗います。
(プラ容器とチェーンクリーナー液(サビ止め成分配合)。)
用意するのは、適当な大きさのプラスチック容器と水性チェーンクリーナーです。チェーンを入れた容器に、底から1cmくらいの高さまでクリーナー原液を注ぎ、フタをしてシェイクします。チェーンを構成するプレート、ローラーやピンの間にこびり付いた汚れを溶かすには時間がかかります。そこで、3分振ったら1時間漬け置き、また3分振ったら1時間漬け置き・・という具合に、気長にやります。納得がいくまでシェイクしたら、最後にチェーンを歯ブラシ等を使って水洗いします。
(チェーンを入れた容器にクリーナー原液を1cm程度。納得いくまでシェイクする。)
チェーンの汚れを完全に落としたら、完全乾燥させます。水分が残っていると、ワックスがチェーンの隅々まで浸透しません。通気性の良い場所に一晩以上吊り下げて乾かします。
(ワックス施工の下準備は、徹底洗浄と完全乾燥。)
通常、ワックスを施工するためには、鍋でロウソク(=パラフィンワックス)を溶かして、チェーンごと煮つめるという面倒くさい作業を伴います。しかし、私が使用するのはスキー用のワックスです。もともと液状なので溶かす手間がかかりません。
(ワックスを溶剤で液状にしたスキーワックス。)
ビニール袋の中にチェーンをいれ、スキーワックスの液を適量かけます。その後は、ビニール袋の口をしばって、液がチェーン全体になじむように手で揉みます。
(ワックスの先端を押し当てて、液を出す。)
(チェーンの隅々までワックス液をなじませるため、手でモミモミ。)
納得いくまで揉んだら、ビニールの口をほどいて、通気性の良いところに放置します。溶剤だけが揮発して、固形のワックスがチェーンの表面に薄く付着して残ります。
(窓際に放置。溶剤を揮発させる。)
(プーリーも洗浄・潤滑。ガイド側(右)とテンション側(左)を混同しない。)
(完成。数ヶ月メンテナンスフリー。)
このようにワックスを施工したチェーンは、「私の場合」今後数ヶ月はメンテナンスフリーです。中途半端な掃除をするとワックスが落ちてしまうので掃除はしないし、注油すると汚れるので注油もしません。私にはそれが合っていると思うのです。適切なチェーンメンテナンスとは、つまるところ好みや使用状況によるのです。
(そして、また登る・・。)
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