2017年10月01日

コースターブレーキの整備(クラッチ滑りの原因は?)後編

2017年9月初めにtern link uno (シングルスピードの小径車)のクラッチ不調を解決するためにコースターブレーキを分解洗浄して、しばらく運用を続けながら様子を見ていました。しかし、漕ぎ出しにクラッチが「ニュルッ」と滑る感触がどうにも気持ち悪くて仕方ありません。
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(室内での自転車いじり。汚れないように気を使う。)

そこで、根本的な解決を図るべく、クラッチ部品(クラッチコーン)を交換してみることにしました。
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(古いクラッチ単体で見れば、それほど問題があるようには見えないが・・。)

コースターブレーキを再度分解して、問題となっているクラッチコーン(上の画像右)を取り出してみました。新品のクラッチコーン(画像左)と比較してみると、確かにハブシェルをクラッチ(結合)する部分が磨耗しているのが分かります。とはいえ、溝もまだ残っており、それほど酷い磨耗でもないように見えます。クラッチコーン内部のスプリングには問題ないようです。

クラッチを交換したついでに、チェーンリング・クランクとチェーンを厚歯用のものに交換してみました。チェーンリングは、52丁から48丁に歯数を減らし、街中での運用により適した仕様としました。
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(厚歯は耐久性向上のため。歯数減少は街中での扱いやすさのため。)

早速、交換したクラッチの調子を確認するために、表六甲線の入り口である六甲ケーブル下駅までの約2km強の登坂テストを行いました。動力の伝達効率が格段に向上したことを実感しました。
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(自転車は絶好調、乗り手はもう限界。)

posted by 司法書士 前田 at 10:08| Comment(0) | 自転車

2017年09月11日

コースターブレーキの整備(クラッチ滑りの原因は?)前編

前回tern link uno のコースターブレーキをちゃんと整備してから2年以上経過しましたが、踏み出しの初期に「クラッチが滑る」現象が出るようになりました。そこで、今回は診断がてら、久しぶりにコースターブレーキを分解してみることにしました。


1 なぜクラッチが滑るのか?
コースターブレーキとは、リアハブの中にクラッチとブレーキが一体になった構造をしています。下図を見ながら説明しましょう。
コースターブレーキ図.png

駆動と制動をコントロールする最初の部品はコグ(紫〇)です。コグは、ドライバー(青〇)に固定されています。ペダルを正回転で踏みこむと、ドライバーの先端に切られた粗ねじがクラッチコーン(赤〇)を右にスライドさせ、ハブシェル(緑〇)をコグと一体化(clutch)させ回転させるという仕組みです。

これに対して、ペダルを逆回転に踏み込むと、ドライバーがクラッチコーンを左にスライドさせ、ブレーキシュー(黄〇)を押し広げて制動するのです。昔のオートバイのドラムブレーキと似た構造です。ドラムに相当するのがハブシェルです。

ペダルに対して正回転も逆回転も力を掛けないと、クラッチコーンの中に仕組まれたスプリングによって、クラッチコーンが右にも左にも寄らない状態(=惰性でホイールが空転する状態)になります。

さて、ペダルの踏み出しの際にクラッチが滑ったようになるというのは、クラッチコーンが右にスライドするのがワンテンポ遅れる、又はクラッチ部分が摩耗しすぎて本当に滑っているということです。その理由として思いつくのは、グリスの劣化、クラッチコーンのハブシェルとの接触部の摩耗、そしてスプリングの不良でしょう。


2 分解・洗浄とグリスアップした結果は?
手許に交換部品がないので、今回は、グリスを入れ替えて様子を見るだけにしました。一番安上がりな方法です。というより、各部品の摩耗がどの程度なら交換すべきなのかといった基本的情報もないので、手っ取り早い方法から試行錯誤していくわけです。
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(たまに整備すると自転車がいかに汚れているか実感)
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(リアハブの中にクラッチとブレーキの仕組みが詰まっています)
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(ワッシャーとかベアリングとか取付順序に気をつけて)

使用するウレアグリスはクリーム色ですが、流石に2年以上ほぼ毎日使っている自転車なので、古いグリスは汚れて真っ黒です。滑らかさも大分低下しています。
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(真っ黒)
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(ハブシェルもきれいにします)

新しいグリスに入れ替えて、ちょっと試運転してみましたが、クラッチの滑りもなく、完全に調子が戻ったようでした。どうやら、異物が混ざって劣化したグリスがクラッチコーンの動きを妨げていたのが不調の一番の原因だったようだと一旦は結論づけました。
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(きれいなグリスを詰め直して一応完成)

ところが、1週間くらい運用を続けてみると、以前ほど酷くないにせよ、踏み出しの滑りが若干は残っているように感じます。と言っても、日々使用するぶんには、さして大きな支障ではありません。次に整備する際に、部品交換もしてみることにします。多分、1年以上先だと思いますが。

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(少し涼しくなって、自転車には絶好の季節)


2017年9月30日追記:
このように、一応は直ったかと思って、link uno を毎日通勤にチョイ乗りにと使い続けていたのですが、やはり漕ぎ出しの「ニュルッ」とクラッチが滑る症状が完全には無くなりません。そこで、後編に続く・・。

posted by 司法書士 前田 at 16:03| Comment(0) | 自転車

2016年10月10日

チェーン引きの追加

 シングルスピード折り畳み小径車であるTern uno (ウノ)の整備性があまり良くないため、タイヤ交換をはじめ、いろいろなことをサボっていました。久しぶりに、後タイヤをジッと見てみたら、タイヤのゴムが磨り減り、ヒビ割れて、所々カーカス(タイヤの骨組みである繊維)が出ていることに気づきました。これは危険です。
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(磨り減って、糸状のものが見える。このまま走ると、突然タイヤが破裂することも・・。)

 そこで、今回は、後タイヤを交換するついでに、やろうと思いつつもずっと後回しになっていたチェーン引きを設置してみることにしました。

 もともと、unoには、チェーン引きが付いていません。このことも、整備をためらってしまう理由の一つです。後輪を外した後に、チェーンの引き具合と後輪のフレームへの納まり具合とを調整するのが面倒なのです。
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(後輪を脱着するのが面倒な自転車。)
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(シュワルベのcitizenから、シンコーのSR076へ交換。安くて良いタイヤ♪)

 使用するチェーン引きは、ママチャリ用の汎用品です。そのままでは取り付けられないため、最低限の加工が必要です。
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(ママチャリ用の汎用チェーン引き。)

 チェーン引きの付いていないシングルスピード車に、チェーン引きを追加するためには、フレームエンドの幅や形状を考える必要があります。チェーン引きの種類によっても、フレームの内側に付けるタイプのものと、外側につけるタイプのものがありますので、フレームとの相性を見極めなければなりません。
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(三ヶ島の高級チェーン引き。形は様々でも原理は同じ。)
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(チェーン引き装着後。ちょっと不恰好だけど、そのうちちゃんと加工するつもりです。)
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(久しぶりにちゃんと手入れしたuno)

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(2016年10月10日体育の日。六甲はもう肌寒いほど。)


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posted by 司法書士 前田 at 22:04| Comment(0) | 自転車

2016年10月05日

フラットペダルとスニーカー

 自転車という趣味にのめり込むようになって10余年が経ちましたが、未だに私は、同趣味の人達が必ずと言ってよいほど使っているアレとソレを持っていません。

 私の持っていないアレとは、ビンディングペダルのことです。当然、ソレとは、ビンディングシューズのことです。

 趣味として自転車を乗る人の多くは、なんだかんだと理由をつけては、ビンディングペダルを使います。好みの問題なので、それはそれで結構なことです。

 これに対して、私が、フラットペダルを好む理由は、安全で楽しいからです。フラットペダルなら、信号待ちで立ちゴケすることもないし、走行中に自転車から安全に飛び降りる(時には必要なことです。)ことだってできるのです。また、自転車を降りて、野山を歩き回ることだって思いのままです。
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(現在使用しているミカシマLITE。使い心地最高♪)

 そこで、悩むのが、フラットペダルに適したスニーカー選びです。もちろん、専用のスニーカーは山ほど売られていますが、どれも高価なものばかりです。スニーカーなんて消耗品なのだから、安くなければ意味がありません。
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(メレルのフラぺ用シューズ。12,000円か・・。)
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(モンベルのフラぺ用シューズ。これも12,000円か・・。)

 私の独断で、フラットペダル用として使えるスニーカーの条件と考えるのは、以下の3点です。文章にするのもちょっと恥ずかしいくらい、当たり前のことばかりです。

・価格が安い
・丈夫である
・靴底が硬く、薄く、ペダルに引っかかり易い形状である

 「価格が安い」というのは、お金持ちには関係ない条件でしょう。しかし、スニーカーの寿命は意外と短いのです。たとえまったく履かなくても、スニーカーを構成する樹脂や接着剤は、劣化(加水分解やカビ等の浸食)します。高価であったら、そう頻繁に買い替えるというわけにはいかないでしょう。
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(劣化して壊れたトレッキングシューズ。樹脂には寿命がつきもの。)

 「丈夫である」というのは、あらためて言うまでのことではないようにも思います。しかし、自転車を本気で漕いでいる時に、靴にかかる負担を侮ってはいけません。見た目だけの造りの甘いスニーカーなんか、直ぐにボロボロになってしまいます。

 「靴底が硬く、薄く、ペダルに引っかかり易い形状である」というのは、経験から言えることです。逆に、靴底が「柔らかく、分厚く、滑りやすい」スニーカーで自転車に乗ってみれば、すぐに納得してもらえると思います。

 さて、そんな条件に合うスニーカーを探しても、意外と見つからないものなのです。以前気に入って使っていたホーキンスの軽トレッキング用のスニーカーがないか探してみましたが、現在、同メーカーの販売するモデルは、ゴツゴツしすぎているものばかりです。
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(ホーキンスの軽登山シューズ。底が分厚すぎる。しかも、9,000円も・・。)

 結局、見つけたのは、「イグニオ」(アルペングループのブランドのひとつ)のスニーカーです。私にとっては、かなり良い使い心地です。1,980円也。
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(お値段軽けりゃ、ココロも軽い。)

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(2016.10.01秋雨の止んだ隙に・・のつもりが、山の上は雲の中。)
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(2016.10.02やっと晴れました。暮れかかる六甲山。)

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posted by 司法書士 前田 at 13:47| Comment(0) | 自転車

2016年04月12日

ショートステムで行こう!

 競技をやらない私にとって流行はあまり関係ないはずなのですが、ショートステムのマウンテンバイクばかりが目に付くようになってくると、さすがに試したくなってくるのです・・。
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(2年前は130mmのステムを使っていました。ステムの長さを変えると、乗り方も変わる。)


1. ステム交換
(1)規格に注意
 今回、ステムを90mmから45mmへと短くします。使用するのは、ヤフオクで手に入れたいかにも軽そうな格安ステムです。
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(半分の長さに。しかも肉抜きしてあって、軽そう。)

 当たり前のことですが、交換に適したステムを選ぶ際には、ステアリングコラム径とハンドルクランプ径を間違ってはいけません。今回は、コラム径28.6mm、クランプ径31.8mmのものを購入しました。

 もう一つ忘れがちなことですが、ステムの高さにも若干気をつける必要があります。ステムの高さは、大抵スペーサーを組み合わせて調整できるものです。しかし、手許に適当な厚みのスペーサーがなかったりすることはよくあることです。このような場合に備えて、高さを無段階で調整できるスペーサーを一つ持っておくと便利です。
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(アジャスタブル・スペーサー。重量さえ気にしなければ、とても便利なパーツ。)

(2)締め付けトルク管理のヒント
 ステム周りのボルトの締め付けトルクには、気をつける必要があります。硬いステンレスのボルトを、柔らかいアルミ合金のステム本体に対して、力いっぱい締め込んでしまえば、すぐにネジ山が壊れてしまいます。逆に締め込みが緩すぎても、走行中に危険な目に合ってしまうでしょう。

 ハンドルクランプのボルトの締め付けトルクは6〜7Nm(ニュートンメーター)、コラムクランプのそれは7〜8Nmくらいと指定されていることが多いようです。本来であれば、トルクレンチを使うべき場面でしょう。

 しかし、私は面倒くさがりなので、あまりトルクレンチは使いません。その代り、デリケートなボルトを締めつけるときは、柄の短い工具を使うことにしています。安物の工具を使うのには一応意味があるのです。
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(柄の短い工具であれば、トルクをかけすぎることもない。)
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(対角線に少しずつ均等に締め込んでいく。これ基本。)
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(アンカーボルトでヘッドベアリングのアタリを最適化。シールドベアリングでも基本は一緒。)

 ステム周りのボルトは、一旦は各部が動く程度に軽く締めておいて、アンカーボルトの調整、ハンドルやブレーキレバーの角度を微調整した後に本締めします。ボルトに塗布するのであれば、グリスよりもネジ止め剤の方が適します。
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(自転車には中強度のネジ止め剤を使う。この量あれば、一生使えるかも。)


2.試走
 ステムを交換した後に、散り際の桜を見物に行くことも兼ねて、いつものトレーニングコースである表六甲線を登って下ってきました。
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(桜も今年はこれで見納め。)

 さすがに登っている時は、やけにハンドルバーが身体に近く感じて、ちょっと不自然にも思えました。逆に、下り坂では、たった45mmの差なのに随分とお尻が動かしやすくなったと感じました。当たり前と言えば、当たり前ですが。

 これでフロント部が軽快になって、公園なんかで練習するのも楽しくなりそうです。
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(ショートステム、ワイドハンドルバー、フルリジッド、ワンバイエイト、フラぺ・・、男らしい。)
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posted by 司法書士 前田 at 17:56| Comment(0) | 自転車