2018年08月19日

1×8(ワン・バイ・エイト)MTBにナロー・ワイド・リングを装着


単純で丈夫な自転車が私の好みです。今回は、そんな私の趣向にピッタリの部品交換を行います。ワン・バイ・エイト(フロント変速機なし、リア8段変速)のMTBに、近年急速に普及してきたナロー・ワイド形状のチェーンリングを装着するのです。

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(私の趣向を形にすれば、1×8、フルリジッドのMTB。)


ワン・バイの自転車では、チェーン落ちを防止することが重要な課題です。通常はフロント・ディレイラーのケージがチェーンの暴れを抑制しているのに、ワン・バイの場合にはこれが無いからです。ナロー・ワイド形状のチェーンリングはチェーンのリンク形状に沿っているため、チェーン落ちを防止する効果が期待できます。

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(これまでは、チェーンを、チェーンウォッチャーとバッシュガードで挟み込んで、チェーン落ち対策。)


最近、安価なナロー・ワイドのチェーンリングが出回るようになりました。老舗のパーツメーカーにとってはけしからんことでしょうが、私にとってはありがたいことです。

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(今回装着する中国製のナロー・ワイド・リング。)

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(既存のチェーンリング・ボルトが、固着して一つ外れないというトラブル。)

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(工作用ルーターでボルトを破壊した。)


これまで使用してきたチェーンリングは、変速用ミドルリングで、歯が浅く、変速ピンもついています。つまり、チェーン落ちしやすい形だということです。これに対して、ナロー・ワイド・リングは、歯が深く、チェーンをしっかりと噛み込む形状をしています。

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(右が変速用。左がワン・バイ専用のナロー・ワイド。違いは明白。歯数はどちらも32T。)


ワン・バイにするということは、チェーンリング(前側の歯車)の位置を変えずに、トップからローまでスプロケット(後側の歯車)全体を使うということです。チェーンがある程度ヨジれてしまうのは、ワン・バイの宿命です。

このため、チェーンリングの位置を、スプロケットの中間でチェーンラインが整う(チェーンが真っ直ぐになる)ように調整しなければなりません。私のMTBの場合、クランク(トリプル用)のミドル部分にチェーンリングを装着すれば、チェーンラインが整うはずです。

ところが、今回購入したナロー・ワイド・リングは、アウター部分にはポン付けできても、ミドル部分には付けられないようなサイズです。PCDが104mmといっても、アウターとミドルでは、微妙にサイズが異なるのです。そこで、クランクの干渉部分を0.5mm程度ずつ4箇所ヤスリで削ることにしました。

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(アウター部には加工なしでピッタリ装着可能。しかし、これではチェーンラインが狂う。)

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(重ねると、変速ミドル用のチェーンリングとのサイズの違い(〇部分)が分かる。)

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(今では珍しいISIS規格のボトムブラケットとクランク。コッタレス抜き工具でクランクを外す。)

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(干渉部分4箇所をヤスリで削る。)

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(1箇所だけ削り終えたところ。あと3回繰り返す。)

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(削り作業完了。装着できるようになった。)


ワン・バイの専用システムは、10速以上のものしか存在しません。そして、ナロー・ワイド形状のチェーンリングも、本来は10速以上を対象としたものです。しかし、薄歯のチェーンであれば、8速であろうが12速であろうが、ローラー幅は全て3/32インチですから、ナロー・ワイド・リングもピッタリと適合するはずです。全く問題ありません。

今回、バッシュガードを付けようか迷いましたが、結局、付けないことにしました。その方が、見た目がすっきりして、掃除しやすいという理由です。バッシュガードを付けない場合には、ダブル用ではなくてシングル用の短いチェーンリング・ボルトが必要になりますので、ご注意を。

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(クランク周りが軽快になったと自己満足にひたる。一見何の変化もないようだけれど。)

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(ビニールテープで応急のチェーンステイ・プロテクターのつもり。)

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(8速用チェーンをしっかりと噛み込んでいる。安心感あり。)



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posted by 司法書士 前田 at 09:53| Comment(0) | 自転車

2018年08月14日

キュルキュル音の原因は?


マウンテンバイクで走行中に後輪周りからキュルキュルという微かな音が聞こえました。プーリーのグリス切れが原因です。

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(自分にしか聞こえないキュルキュル音が・・。)


走行には全く影響ありませんが、そのまま放っておくと、すぐに音が大きくなって恥ずかしい思いをすることになるので、早めに対処することにしました。


プーリーには、テンションプーリー(下側)とガイドプーリー(上側)があります。外見は一緒ですが、それぞれ役割も構造も違うので、混同してはいけません。回転が良いだけの変な社外プーリーを使用することもお勧めしません。

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(作業前にギアはトップに入れて、チェーンが一番張っていない状態にする。)


まず、テンションプーリーを外します。ホイールをつけたままでも作業できます。

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(テンションプーリー(下側)は、ホイールをつけたままでも外せる。)

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(外した状態。)


外して、掃除をして、グリスを詰め替えて、組み直す、という単純な作業です。掃除には、イソプロピルアルコールを使います。自転車の整備で使用するグリスは、汎用のリチウムグリスです。

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(キッチン用除菌アルコールで代用。)

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(ペーパータオルにアルコールをつけて掃除。)

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(テンションプーリーの部品。軸受けはブッシング。)

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(リチウムグリスをたっぷり詰める。)

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(グリス入れ後。)

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(プーリーを固定するネジには、中強度のネジ止剤をつける。)

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(テンションプーリーの組付け完了。)


次に、ガイドプーリーについても、同じようにグリスの詰め替え作業を行います。ガイドプーリーを外すためには、ホイールを外した方が作業しやすいでしょう。

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(ガイドプーリーを外すには、ホイールが邪魔だった。)

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(ガイドプーリー。左右に1ミリ程度スライドする工夫が施されている。変な社外品に改造しないように。)

ついでに駆動系全体の掃除と注油も行いました。すぐにまた汚れてしまうでしょうが、整備とは終りのないものです。

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(ホイール外したついでに、スプロケット周りを掃除。)

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(完成・・と思ったが、また整備必要箇所を発見。整備は続く。)

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(2018年8月14日、別の自転車で表六甲線を登る。殺人的猛暑。)


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タグ:自転車整備
posted by 司法書士 前田 at 12:43| Comment(0) | 自転車

2018年07月16日

シングルスピード tern link uno (ウノ)での坂道トレーニング


今年も梅雨最後の大雨のため、私のトレーニングコースである表六甲線は、全面通行止めになりました。通行止めが解除されるのは、8月中旬頃になるようです。


丁度良い機会なので、久しぶりに通勤自転車であるウノで通行止め区間手前までの登り坂を走ってみることにしました。変速つきの自転車で走るには物足りませんが、シングルスピード(変速なし自転車)でなら面白いコースです。

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(六甲登山口交差点から、六甲ケーブル下駅までの短いコース。)


六甲登山口から六甲ケーブル下駅までは、距離1900m、高低差172m、平均勾配9%強のややきつめの登り坂です。登っている途中は、7割方ダンシング(立ち漕ぎ)しなければなりません。

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(信号以外で足をつかないように。)


心臓が口から飛び出るほど心拍数が上がりますが、それでも走行距離が2kmに満たないので、「あっ」という間にゴールします。

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(今日のゴール地点、六甲ケーブル下駅。)


長い距離を走るのも良いかもしれませんが、このような乗り方も楽しいものです。短時間で心地よい疲労感を得ることができます。通行止め解除まで、しばらくこのようなトレーニングが続きます。

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(この上は、8月中旬まで通行止め。残念。)




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posted by 司法書士 前田 at 10:35| Comment(0) | 自転車

2018年07月10日

折り畳み自転車(Tern Link Uno)のヒンジの不具合(後編)


前回(2018年6月10日のブログ記事)、ハンドルポストヒンジの不具合の原因を確認後、そのことをターン・バイシクルズ日本総代理店アキボウ株式会社に問い合わせてみました。その結果、アキボウ社側で、ウノを無償で引き取り修理してくれることになりました。
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(長旅を終えて、大きな箱が戻ってきた。)

そして、本日、ついに修理を終えたウノが戻ってきました。
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(箱の中には、しっかり養生されたウノ。)

修理は、爪(セーフティーロックピン)のみの交換ではなく、レバーユニット全体の交換を行ったようです。修理前のレバーには「1106」という番号が刻印してありますが、交換されたレバーには「1107」という番号が刻印してあります。「1107」のレバーの方が、先端が尖った形状をしています。
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(ビフォー。「1106」の刻印あるレバーを開いた状態。爪同士の間隔が広い。)

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(アフター。「1107」の刻印あるレバーを開いた状態。爪同士のギャップが明らかに狭い。)


レバー側の爪と自転車本体側の爪とが、きちんと噛み合う(ロックが効いている)ようになりました。レバーユニット交換前には、レバーを閉じた状態でも爪と爪の間に約2mmものギャップが存在し、全然ロックがかかっていませんでした。
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(アフター。レバーを閉じた状態。爪同士がちゃんと噛み合っている。)


ちなみに、ウノのヒンジのレバーは、ハンドルポストヒンジだけではなくて、フレームヒンジにも基本的には同形状のものが用いられていました。
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(もともとこのウノにはハンドルポストにもフレームにも同形状のレバー「1106」がついていた。)

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(フレームヒンジのレバー。「1106」の刻印が見える。)


ハンドルポストヒンジの修理ついでに、フレームヒンジのベアリングを金属製のものから樹脂製(IGUSベアリング)に無償で交換してもらいました。こちらは別に不具合があったわけではありませんが、たまたまターンのホームページに無償交換の情報を見つけたので頼んでみたのです。
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(IGUSベアリングに交換されている。ぱっと見、分からないが。)

ベアリング無償交換の対象になる機種については、ターンのホームページ( https://www.ternbicycles.com/jp/node/180610 )で確認してください。

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(ネジの脱落防止のためか?小さなイモネジが追加されてきた。)


これでやっとウノに安心して乗ることができます。結構古い自転車にもかかわらず無償修理してくれたアキボウ社の対応には満足しています。めでたし、めでたし。
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(やっと修理完了。)

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(記録的大豪雨ののち、やっと近畿地方も梅雨明け。写真は豪雨前のもの。)






posted by 司法書士 前田 at 21:09| Comment(0) | 自転車

2018年06月10日

折り畳み自転車(Tern Link Uno) のヒンジの不具合(前編)

5年愛用しているターン社製の「リンク・ウノ(2012年製)」は、折り畳み自転車としてはとてもよくできた自転車だと思っていました。
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(ウノ。)

ところが、ある日、歩道の段差を乗り越えようとハンドルに力をかけた途端、ハンドルポストのヒンジ(蝶番)が開いてしまい(つまり、ハンドルポストが真っ二つに折れ)、あわや転倒するかという事態になりました。どうも、ヒンジのロックが機能していないようでした。とりあえず、応急処置でその場をしのぎましたが・・。
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(ハンドルポストのヒンジ部をいろいろグルグル巻きにしてある。)

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(実は、針金と結束バンド。)

それから1年半、ウノは応急処置のままの状態で使われてきました。

そこで、本日、重い腰を上げて、ヒンジの不具合の原因を探って(可能なら修理して)みようと思い立ちました。

まず、応急処置の針金と結束バンドを外して、ロックを観察すると、バネで下がった上爪(正式には「セーフティーロックピン」というそうです。)が、自転車本体側の下爪に引っかかるような仕組みになっています。
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(○印のところに、上爪と下爪。)

ところが、明らかに上爪の長さが数mm足りません。つまり、ヒンジを閉じた状態で、上爪と下爪が引っかかるどころか、2mmものギャップが開いているのです。
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(ヒンジを閉じた状態。上爪と下爪の間にあるはずのないギャップが!)

フレーム中央のヒンジも同じ構造で、同じ部品を使っています。こちらは問題ありません。
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(フレームのヒンジも同じ構造。)

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(フレームヒンジのロックはきちんと機能しています。)

パンドルポストのロックを分解してみましたが、上爪の長さは調整できないことが分かります。ちなみに、ウノには、ヒンジの硬さを調整するネジはありますが、これは、ロックの爪の長さとは何の関係もありません。
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(ロックのレバーは、上爪に固定されています。)

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(上爪の長さを調整できるかと期待しましたが、ダメでした。)

上爪が折れたり、削れて短くなったような形跡はありません。ということは、これは、製品自体の不良であるということです。これまで、怪我をせずに無事に使用できていたのは、幸運のなせる業です。
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(結局、上爪の長さを長くすることはできません。)

5年使用してきて、今更、メーカーにクレームをつけようとは考えていません。ウノを気に入ってもいます。ただ、ターン社の自転車は皆同じヒンジの構造をしているので、同社の折り畳み自転車を使用している人は一度確認してみることをお勧めします。

専用部品ばかりを使った折り畳み自転車の場合、小部品のみを注文することができないようになっている(ハンドルポスト全体の交換が必要になるかも)ことが多いものです。ある程度規格が一定している普通の自転車と比較して、とても不便です。
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(爪1個のために、ハンドルポストAssy 16,000円也。・・ありえへん。)

というわけで、また結束バンドで固定することにしました。つまり、応急処置が永久処置になったという訳です。当面折りたたんで使用することは無いので、これで良しとしましょう。
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(また結束バンドに頼るはめに。)

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(原因解明できて、めでたし、めでたし・・?)



・・・と、ブログを書き終えようとしていたところで、もしやと思って、ターンの折り畳み自転車のヒンジ部のことについてネット検索しているうち、ターンの上爪(=セーフティーロックピン)には、2種類の長さの異なるものがあるらしいということが分かりました。このうち、長いものがハンドルポストヒンジ用で、短いものがフレームヒンジ用だとのことです。ということは、私のウノのハンドルポストヒンジには、誤ってフレームヒンジ用の短いものが使われていたということです。

さて、長いセーフティーロックピンをどうやって入手しましょうか?

後編につづく・・。

(2018年7月10日追記: 後編を公開しました。)


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(2018年6月9日、梅雨の晴れ間。)









タグ:自転車整備
posted by 司法書士 前田 at 12:47| Comment(0) | 自転車